仕事を辞めたい日本代表

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企業戦士の美学についてゆけず退職

      2016/02/07

金融機関の営業マンとして入社し、営業まわりでハードな日々を送っていました。
はじめのうちは新人としての特権を活かし、取引先に対して「私を助けると思って、そこをなんとかお願いします」などと泣き落とし戦法でどうにかこうにか営業ノルマをこなしていました。
ただ、当然そんな方法が長続きするはずもなく。入社から3年もたつと気合いだけでは実績が上がらないようになってきて、上司からの風当たりは徐々に強くなっていきました。実績を上げている同僚にどうやって契約をとっているのか聞いてみると、「あることないこと言って、取引先を丸め込めばいいだけだよ。お前みたいに正直にやってたら、実績なんで上がる訳ないよ」と言われてしまいました。あまりにあっけらかんとした言葉に、私は唖然。「お客さんをだますようなマネはしたくないけど、このまま会社のお荷物になる訳にもいかないし・・・と思い悩むようになりました。

そのことがきっかけとなり、会社でも煮え切らない思いで仕事を続けていたためつまらないミスを連発。目に余った上司に呼び出されてしまいました。思い切って「お客様のためを考えたらこちらが儲かるような取引はできない。かといって先方のマイナスになるような提案はできない」という葛藤を打ち明けてみました。
すると上司から出たのは、驚いたことに「なにを言ってるんだ。我々は常にお客様のことを第一に考えて、お客様のために取引をしているんだ。金融機関としての使命を忘れずに、志を高く持って営業していれば必ず成果は出る」という熱いコメント。
日々一緒に営業まわりをしていても、私から見れば都合のよいことばかり言って取引先を丸め込んでいるようにしか見えません。以前相談した同僚はそれを自覚した上で営業をしていましたが、この上司は本当に「取引先のため」とか「使命感を持って」とか思って日々業務をしているようなのです。

それ以降、機会をみてはそういった話題を出してみたのですが、どうやら40代後半以上の社員は共通してそういった感覚で仕事をしているようでした。それ以下の年代になってくると「分かってはいるけれど割り切ってこなしている」という感じが伝わってくるのですが、地位が上がるにつれて徐々にそういった常識的な感覚が薄れていってしまうような感じがしました。

結局、そのような企業文化についてゆけず、退職することにしました。ただただ日々の営業がつらかったということもありますが、こんな仕事を続けていたら、自分も段々と自分のなかの正義感・常識観が歪んでしまうのではという恐怖もあったからです。周りからは「せっかくここまで続けたのにもったいない」という声もありましたが、全く後悔していません。

 - 金融