仕事を辞めたい日本代表

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定食屋の料理人は掃除が辛く息抜きがしづらい

      2016/02/07

 私は半年ほど前まで定食屋さんのキッチンに立っていました。家族や友人などとの時間を彩るさまざまな皿。それらをストイックな姿勢で作る料理人に憧れてその世界に入りました。あまりお店の雰囲気にこだわらず、お客さんの顔が見えるキッチンを選べばたくさんの反応がうかがえて楽しそうだと思いその定食屋さんを選びました。
 環境としてはオフィス街と観光地を兼ねる好立地にあり、平日祝日・時間を問わず比較的お客さんは入り続けるような場所です。そのため、勤務時間は朝から晩まで、お昼過ぎにいつも休憩を挟む内容でした。料理の経験はありましたし、それまでもアルバイトで飲食店を選んでいたこともあり特に仕事ができないといった従業員ではありませんでした。まわりの評価も決して悪くなく、休みの日は飲みに行くこともあったので人間関係も良好でした。
 なぜやめたのか?それはやはりストイックにまな板やガスレンジ、食材たちと向き合う作業ばかりではなかったからです。
 習慣として行う締めの作業の掃除くらいは苦ではありませんでした。しかし飲食店にはグリストラップというものが存在します。グリストラップとは、キッチン内のシンクや床の排水溝などに流れていく油をこしとる場所です。洗い物や床に油をこぼしてしまった際にここに水と一緒に流れ、溜まっていきます。グリストラップがないと、大量に流れ出る油が排水管内で固まり詰まってしまうのです。それを防止するためにあるのですが、当然グリストラップにも油が溜まってしまうので掃除が必要です。そのお店のグリストラップはお店のわりに少し小さなものでした。そのため頻繁に掃除が必要で、若手だった自分がよくやっていました。その蓋を開けた時のにおいが強烈なもので、とても形容しにくい悪臭を放ちます。それに酔ってしまい食欲が失せ、その後の体調もすこしだるさや吐き気を感じるほどのものです。まかないがとてもおいしいお店でしたが、ご飯の前にやらざるを得ないときは食欲がなくなり辛くてたまりませんでした。
 そのお店のキッチンには窓がありませんでした。衛生面を考えるとないのは当然なのかもしれません。ですが一日中窓もないところで過ごすのもまた精神的に辛いものがありました。休憩時間はしっかりととれていたので、そこに文句はありません。しかし、仕込みやオーダーのピークが一段落した時にすこし外の様子が見られたらいいなと思うことがよくありました。天気の変化もお客さんの足に影響があるので、外の様子がわかるに越したことはないとも思っていました。私は喫煙者ではありませんが、たばこを吸っている同僚も一息つくタイミングが見つけづらそうでした。
 料理は嫌いになっていません。しかし料理人として仕事を続けるにあたってやはり食材や仕事場の人々、お客さんだけを相手にしているわけではありません。それ以外の小さなイメージとの違いが積み重なって私はこの職業をやめました。好きなことを仕事にしようと思いやってみましたが、やはり仕事と趣味は分けるべきだと感じました。

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