仕事を辞めたい日本代表

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いつでもどこも24時間体制

      2016/02/13

私は繊維系製造業の上場企業の工場で働いていました。職務は工場設備のメンテナンスで主に機械系を担当していました。

繊維生産設備は材料によっては二百度以上の高温で原料を溶融、製糸する必要があります。高温まで設備の温度を上げるには数時間の時間が必要で、そのために工場は24時間体制で稼働していました。

私の雇用形態は日勤でしたので基本的には朝八時半から夕方五時までです。しかし、24時間稼働する工場のメンテナンスをする職責があるため、「呼び出し」という突発的な出勤が非常に多かったです。呼び出しの対象は基本的にトラブルのある設備の担当者でしたが、経験年数が増し、仕事の幅が広がり、責任が大きくなるのと比例して呼び出し回数は多くなりました。

呼び出しは深夜、休日を問いません。休日に家族で出掛けていても、徹夜残業で朝帰りした日中にも呼び出しはありました。冠婚葬祭はさすがに回避することが許されましたが、それ以外はいつ何時呼ばれるか分からない状況で、当時は電話の着信音恐怖症になっていました。

友人にはよく「電源を切っておけばいい」と言われましたが、自分が担当している設備でトラブルが発生するから呼ばれるのは自業自得だという思いと、トラブルが発生すれば生産量が落ち電話を取り逃すだけで生産ロスが拡大するという恐怖心が強かったように思います。

電話が鳴るのが怖いが、かと言って電話が手元になかったり病院などで電源を切らざるをえない状況になると、「今頃トラブルが発生して電話連絡しようとしているのでは」という強迫観念に襲われる。この24時間呼び出し体制を7年間経験しましたが、結局、身体と心が慣れることはありませんでした。

私が辞めようと決意したのは大学の同学部を卒業した友人の話しを聞いたときでした。工学系の学科を卒業して設備メンテナンスの会社、職場で働く人は少なくありませんが、同じようなメンテナンスを請け負う仕事でも24時間稼働ではない工場では呼び出しが全くないと知ったのです。また、同様の24時間稼働の工場でもメンテナンス部門を交代制にして対応している会社も少なくないようです。

就活の際にはそう言った違いを認識して活動している人はほとんどいなかったように思います。

呼び出しには多少の手当が支払われていました。一回で千円程度だったと記憶しています。看護師などより専門職の高い仕事では手当もそれ相応のようですが、一般的な設備メンテナンス部門では手当が支払われないことも少なくないようです。

そう言った面では多少救われていたとも思いまいますが、この経験以降、同業者が転職すると聞くと「工場の稼働時間を確認した方がいい」と必ずアドバイスしています。

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