仕事を辞めたい日本代表

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やりがいのある技術職を辞めたのは同世代の取締役でした

      2016/02/13

急激な経営方針の転換についていけず、仕事を辞めました。

わたしは化学系院卒のエンジニアでした。

ある塗料メーカーで化学的な調色の実験・開発のキャリアを積んだ後、地元に戻りたいという理由で前職の化成品メーカーの技術職に転職しました。

その企業は30年以上の歴史がある従業員が50人弱のオーナー企業。

創業者が頑張って立ち上げた会社を、あまり仕事に興味が無い3代目社長が切り盛りする構図でした。

業績は悪くはなかったのですが、成長期ではなく停滞期という感じで、社員構成は50歳以上が50%で、若い社員がほとんどいないため、どんなに優秀な実績を残してもポストがなくて昇進できないという構造的な問題がありました。

そんな会社でしたが、ネガティブなことばかりではありませんでした。

3代目の社長は極楽トンボだったので、仕事に対する締め付けはなく、甘い環境。

頑張らなくても何もお咎め無し、毎日夕方5時に帰れるお気軽な労働環境でした。

働き盛りのわたしにとって、この環境は楽ではあったものの、やっぱり物足りなくなり、のんびりしている周りを尻目に新しい研究テーマに取り組む毎日で、それなりに結果を出していました。

しかし、自分が研究した製品がヒットした時はものすごく嬉しかったのですが、のんびりした会社なので、営業や製造現場から「技術がまた仕事を増やしやがって」と文句を言われるということが続きました。

不思議な会社です。

業績に貢献すると文句を言われるのです。

それでも、わたしは会社の発展のために毎日一生懸命仕事をしました。

それを、たまにしか出社しない社長にアピールすることを続けました。

社長はあまり仕事に興味がなく、「ああ、頑張っているね−」というだけの反応でしたが、いずれこの会社を切り盛りするのはおれなのだ、と自分に言い聞かせ、努力を続けました。

ところがある日、社長が、わたしと同年代、30代人材をどこからか探してきて、いきなり役員に登用しました。

なんでもMBA(経営学修士)を取得した切れ者だそうです。

わたしの思いは複雑でした。

会社が良い方向に変わっていくという期待感があった反面、自分と同じ年代で経験が劣る人材が取締役に抜擢されたのです。

自分は平社員で、彼は役員、給料も倍以上違ったでしょう。

かれは優秀でした。

わたしは彼の手腕や考えに非常に共感し、彼もわたしを信頼してくれて、二人でたくさんのプロジェクトを成功させました。

会社の業績もどんどん上がっていきました。

ある日、この給料と肩書のままでは嫌だ、と彼に相談しました。

ところが、彼の口から発せられた言葉にがっかりしました。

年功序列の我が社は課長が5人もいる、彼らが定年するまではわたしにはチャンスが回ってこない、それまでは10年以上ある、定年するまでには役員にするから今のうちは平社員として頑張って欲しい、と言われました。

仕事は楽しかったし、彼と取り組む仕事はやりがいもありました。

自分では出世欲が強い方ではないと思っており、平でも楽しく仕事をすればそれでいいと思っていました。

でも、同年代で、能力も(恐らく)同じくらいの人材が目の前にいて、扱いがここまで違うことに、だんだん嫌気が差してきました。

子供みたいな理由だと思われるかもしれませんが、わたしは同業者に転職することにしました。

転職した先ではすぐにマネジャーとなり、年上の部下を何人か持たされました。

わたしは今、前職で自分が感じていた気持ちを忘れずに、彼らと一生懸命働いております。

大変ですが、やりがいのある仕事です。

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